インドネシア/マラプ精霊の家に間借りを許された島民の精霊布/唯一無二のイカット

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おびただしい数の「頭」が並んでいる。胴体から切り離された「頭」だ。一方、勇者だろうか?頭にはクラウンを被り、両耳には耳飾り。盾を片手に、もう一方に剣、ではなく両手が下げているのは、切り離された敵の「首」を入れた籠?一画が3段に分かれ。下段に2体、中段に5体、上段に5体。中段と上段の数は同じなのに視覚的トリックのせいか上段は実数よりも多い「頭」が並んでいるように見える。部族間での戦いで「首狩り」を行う風習は20世紀初頭まで残っていた「この島」では、敵の頭部を飾った首架は、戦いの勝利祈願のモチーフとして支配階級の人々の腰巻きに織り込まれてきた。戦い、殺戮、その上に首を狩る。残虐で野蛮な風習のいわれは恐ろしさの極みで有るはずなのだが、織り込まれた首「頭」の表情には不思議と可愛らしさが感じられる。しかも、よく見比べると均一ではなくそれぞれに個性がある。中には口角が上がった笑を浮かべているかのような男も居る。この布が織られた「この島」は、インドネシアのスンバ島。何者かが天地創造をした際、棒の先の雫が西から東へ点々と落ちたかのように小スンダ列島の島々は西から東へと連なっている。ジャワ島(イスラム教)から東へ、バリ島(ヒンズー教)、ロンボク島(イスラム教)、スンバワ島(イスラム教)とフローレス島(カソリック/キリスト教)との境いを南下すると「この島」がある。大航海時代、ヨーロッパ人が持ち込んだキリスト教はその教義よりも現世利益の恵みのためにこの島にも広まり、島民の70%がキリスト教徒だとう。就職に際して国家公認宗教を信仰していることが必須条件となれば、土着信仰のマラブ教は習慣的な生活規範ではあっても従来のような動員力は年々減少しつつある。マラブ(祖霊)を祀るトンガリ帽子のように突き出した棟が特徴的な家屋は、天上界、地上界、地下界の三界観念の底通した概念に基づいて建てられているという。今生での暮らしはマラブの精霊の下で間借りをしているというのが彼らの共通概念であったが、「近代化」の下では祖霊崇拝への求心力は弱まりつつある。村民が一丸となり祖霊神マラブの住まわれる家の建て替えの神聖なる儀礼はやがて廃れ、三界の天上に崇められるべきマラブは朽ちた家屋と共に地上界に降下される日がやがて訪れるのか。入手してからほぼ40年。島民の伝統的エスプリは色褪せない。
カテゴリー:ホビー・楽器・アート>>>美術品・アンティーク・コレクション>>>工芸品
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